自己主張できない原因と選びたくない選択肢

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「あなたが選んだことでしょう」と言われて、「選びたくて選んだわけじゃない」とモヤモヤしてしまうことがあるなら、それはダブルバインドが使われてることがあるかもしれません。

ダブルバインドとは

ダブルバインドとは、日本語訳で「二重拘束」という意味です。
2つの矛盾した命令をすることで、相手にストレスがかかるコミュニケーションの状態を指します。

言語によるダブルバインド

「会社」での具体例

「わからなかったら何でも聞いて」と先輩から言われたから聞いたら、「それくらい自分で考えて」と言われてしまった。
「聞いても聞かなくても怒られる」どうしたらいいのとストレスを感じる。

「何でもいいから自分の意見を出すように」と言われて、自分の意見を言ってみると、「そんなのは不可能だ」「ありきたりだ」と却下することもダブルバインドと言えます。

「親子」での具体例

「好きなものを選んでいいよ」と言われて、子どもが自分で選んだら
「そんなものより、こっちのがいいんじゃないの」と親から言われてしまう。

「自分で選べ」というメッセージに対して、好きなものを選んだら、
親の期待した行動を取らなかったことを否定されている状態ですね。

他にも、「怒らないから正直に言いなさい」と言われて、正直に言ってみたら怒られたなどがあります。

メタメッセージによるダブルバインド

言葉だけではなく、口調や表情という非言語的なメッセージを発する事での、ダブルバインドもあります。

何か失敗した時に、「ごめんなさい!」と謝った時に「大丈夫、平気よ」と言葉で言っていても、しかめっつらで吐き捨てるように言われたら、怒っているととらえますよね。
言葉の意味と、口調や表情が矛盾していることが混乱を生みます。
ここには「メラビアンの法則」という、言語メッセージよりも非言語メッセージが伝わりやすいことも関係しています。

他の状況でもダブルバインドは無意識に行われてることがあったりもします。
ダブルバインドしている方も、されている方も気づかないこともあります。

ダブルバインドをされた結果

自分の選択を否定されたり、変更を余儀なくされたりするダブルバインドの状態が続くと、自己主張をしなくなります。
主体性や自立心もなくなり、自己肯定感も下がってしまいます。

人を信用できなくなったり、人を自分の思い通りにコントロールしようと脅したり、間違ったコミュニケーションを学んでしまうこともあるでしょうし、ただ自分が悪いのだと思い込み、自分を責めていってしまうこともあるでしょう。

ダブルバインドであることに気づけない場合、関係性が上下関係であることが多く、モヤモヤとする不快な気持ちを抱えていても、立場が上と認識している相手に対して、理不尽を訴えることはできにくいです。そうすると、その怒りや攻撃が自分もしくは他の弱者に向きやすいです。

ダブルバインドをされているのなら

自分がダブルバインドをされているのであれば、ダブルバインドであることに気づくことが第一です。どの選択肢を選んでも、上手くいかない、嫌な気持ちになる、どの選択肢も選びたくないけれど、選ばざるを得ない。
ダブルバインドをする相手から離れるということも1つの方法ですし、その状態を俯瞰して見ることで、新たな選択肢を提示すること、選択をしないということも方法の1つです。

ダブルバインドをしないために

ダブルバインドをしている人はダブルバインドをしていないことに気づいてないことがほとんどです。また子育て等で、全く使ったことがないという人はいないかもしれません。
が、ダブルバインドは、肯定的に使わない限り、良いことはありません。
このダブルバインドをしないために気をつけたらいいことは、
・自分の発言に矛盾した内容が含まれていないかチェックする
・相手の意見や考えを尊重する、自分の意見を押しつけない
・相手の問題と自分の問題を切り離して考える
・相手の言葉は否定せずに受け止める
・自分の意見の伝え方を考える

自分に対して

矛盾したメッセージは、自分の中にあることもあると思うのです。
「自分らしく生きたい」や、「変わりたい」と思っても、「周りに合わせて生きた方がいい」や、「変わりたくない」という気持ちも同時に持っている。
前者が顕在意識、後者が潜在意識にあることは多いです。
頭(思考)でそう思っているのに、言葉に出しているのに、できない。
潜在意識の声は意識していないので、認知していなかったりもします。
これは決して、後者の声が悪者なのではなく、まずは両方の声を聞くことが大事です。

後者の声を認識したうえで、前者の気持ちが大きくなって、後者が気にならなくなるなら、それも良し。
後者の気持ちが、今までのパターンによるものであったり、思い込みや勘違いが入ってたりしないかを検証してみるも良し。
矛盾したメッセージがあり、混乱してしまう場合、自分では矛盾だと気づけない時、俯瞰視点を持ってみることは有効ですし、人に話してみることで矛盾に気づくこともありますよ。

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藤畑 ふゆこ
藤畑 ふゆこ
神奈川県横浜市在住。 夫、息子(小学1年生)の3人家族。 息子が幼稚園入園前に 「思い通りにいかない子育て」に苦しんでいたところ、 35歳で「プレシャス・マミー」に出会い、子育てコーチングの実践を始めました。 その結果、自分自身も親子関係も大きく変化。 感じ方も、考え方も、行動も、自分で選べることが幸せ。 葛藤を抱える女性のためにコーチングセッションを提供しています。 詳しいプロフィールはこちらから
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