人をやる気にさせるって難しいですよね。
「やる気を出せー!」って言って、出るわけもなし。
でも、人は関わりかた次第で相手のやる気をあげることは可能なんです。
子どもはもちろん、夫も、部下も、ビジネスの相手にも、誰にだって使えます。
5つの観察ポイントをチェックして、やる気を起こさせましょう。
感謝
観察ポイント1つ目は「感謝」です。
相手に感謝できることを探します。「ありがとう」と伝えます。
もし、ここで、相手に「感謝できることなんてない」と思ったら、それは当たり前のハードルが高すぎる可能性があります。
当たり前は本当に当たり前ですか?何か小さなことでいいから、見つけてみましょう。
もしくは、感謝できるように、何かをお願いするというのもいいですよね。
子どもなら、お手伝いをお願いしてみる。まずはすぐできそうなことから。
感謝されると、嬉しいですよね。自分は役に立ってるんだ!と思える。
これは「自己有用感」に繋がります。
「自己有用感」が高まると、自分の行動が誰かの幸せに繋がり、それが自分の幸せに繋がると感じられるので、積極的に発言・行動できるようになります。
「感謝」はする方も、される方も幸せな気持ちになれます。
感謝できることを見つけて、伝える。
意識さえしていれば、誰でもできます。
共感
観察ポイント2つ目は「共感」です。
あなたの心を見てますよと関心を寄せることです。
「共感」とは、他者と喜怒哀楽の感情を共有すること。
ですが、コミュニケーションにおける共感はちょっと意味が違います。
つらい、悲しいと言われた時に、「気持ちがわかる!」じゃなくて、
「つらいんだね、悲しいんだね」と相手の気持ちに寄り添い、話を聞くこと。
だって、実際に相手のつらい気持ちや悲しい気持ちを相手がどう感じているのかは話を聞かないとわからないでしょう?
もっと言うと、話を聞いても、実際にはわからないかもしれない。
それでも、相手を理解しようとする、あなたの気持ちを知りたいのだという態度でいる。
それが大事なポイントです。
話を聞く時に、相手の感情にフォーカスしたり、
感情の言葉が出てこなかったら、「それでどう思ったの?」と聞いてみたりするのも1つの方法です。
過程(プロセス)
観察ポイント3つ目は「過程(プロセス)」です。
結果じゃなくて、そこに至った過程に目を向けることです。
望む「結果」は常に得られるわけではありません。
結果に着目してしまうと、自分をジャッジしやすくなります。
結果を出せない自分はダメだと、苦しくなってしまうのです。
でも、「過程」に着目すれば、その姿勢や取り組み、工夫していること、続けていることに目を向けられる。
例えば、テストで大切なのは、結果、点数ですか?違いますよね。
そこまでに授業を受けていること、勉強していること、テストを受けられたこと、様々な過程があります。
努力の「過程」に着目することは、子どもを認めるということになります。
成長
観察ポイント4つ目は「成長」です。
成長した部分に気づくことです。
ほんのちょっとの変化にも気づけるようよく観察することです。
ここで注意してほしいのが、他人との比較ではなく、過去のその子との比較であることです。
子どもは自分で成長した部分に気づきづらいです。
親から成長したことを伝えられることで、親が自分に関心を持って見ていてくれる
(=愛情を確認できる)と感じられるし、自分が成長していることを自覚できます。
それは、自信や自己肯定感にも繋がっていきます。
できていること
観察ポイント4つ目は「できていること」です。
子どもが今できていることに気づくことです。
成長は過去の自分との比較による変化ですが、
比較しなくても、今できていることが必ずあります。
過去できたことが続けてできていれば、できていることです。
人は「できている」よりも「できない」に目が向きがちです。
それは、危険から身を守るためにマイナスにより反応しやすかったり、
学歴社会や今までの勉強でいうと、できないことをできるようにするために、できないに目が向きやすかったりもします。
それでも、ちょっとの意識の差で、「できている」に目を向けることは可能です。
親が子どもの「できない」にばかり目を向けていると、自分は「ダメだ」に意識が向き、「できる」ことを見つける力が育たないし、自信もつきません。
「できている」に目が向けば、自分はできているんだと思えて、自信に繋がり、自主的に動けるようになるのです。
子どものやる気に繋がる観察ポイント5つ
アドラー心理学に基づく子どものやる気に繋がる観察ポイント5つは、
- 感謝
- 共感
- 過程(プロセス)
- 成長
- できていること
です。
この観察ポイント5つを意識してみて、見つけたらすかさず、伝えてあげてください。
やる気に繋がること間違いなしです。


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