心の拠り所となる「安全基地」があると、安心して、外の世界に出ていける。
だから、お母さんは子どもの「安全基地」でいよう。
どこかで聞いたことはありますか?
安全基地がなぜ必要なのか。
安全基地となるために、親がどうやって子どもと会話すればいいのか考えてみましょう。
安全基地とは
安全基地とは、
アメリカ合衆国の心理学者であるメアリー・エインスワースが1982年に提唱した人間の愛着行動に関する概念である。
子供は親との信頼関係によって育まれる『心の安全基地』の存在によって外の世界を探索でき、戻ってきたときには喜んで迎えられると確信することで帰還することができる。
とWikipediaにあります。
子どもが安心していられる場所で、自信がつく、自分で考え行動していく源となる場所です。
受け入れられることで、主体性を持つことができ、自分が大切にされることで、自分を大切にすることができるようになります。
わかってほしい気持ち
人の根源的欲求には、「わかってほしい」という気持ちがあります。
根源的欲求は全ての人が持っている欲求。
人によって強い、弱いはあるかもしれませんが、全ての人が持っています。
その「わかってほしい」気持ちは大好きな相手になればなるほど、強くなります。
なので、子どもはお母さんに1番わかってほしい!って感じています。
わかってくれた!そう思うとお母さんへの信頼度がぐっと増すんです。
子どもも、「これ言っていいのかな?」を常に無意識に思いながら話しています。
「お母さんになら何を話しても大丈夫!」そう思えたら、
どんなことでも話してくれる信頼関係が築けてるってことです。
子どもとの会話の仕方
そんな信頼関係を築くために、どのような会話をすればいいか、お話します。
共感する
子どもをよく観察して、子どもの話を聞く。
子どもがどんな風に思ってるんだろう、
どんな風に感じてるんだろう、
何が見えて、何が聞こえてたのかな。
子どもと同じ気持ちになる。
それが「共感する」ってことです。
自分がどう思うか、ではなくて、子どもの気持ちになりましょう。
Iメッセージで伝える
自分が感じたことや、どう関わりたいかを「Iメッセージ」で伝えます。
Iメッセージとは「私」を主語にして伝える言葉です。
その時に、子どもが今まで生きてきた過去や気持ちも想像しましょう。
できなかったことが、たくさんできるようになった。
色んな気持ちを持ちながら、その行動をしたんだ。
そう思ったら、伝えたいことも変わってきますよね。
相手が話しやすいようにする技術
- オウム返し
- 話のスピードを合わせる
- 雰囲気を合わせる
というような技術もあります。
が、その技術をなぜ使うかというと、共感したい、あなたの話を聞いて理解したいんだと思ってる、ということが伝わって、相手が話しやすくなるからなんです。
与えられた影響を伝える
人は他人に影響を与えられることが嬉しい生き物。
子どもも、
「〇〇君が△△してくれて、お母さん助かったよ!」とか、
「〇〇君が頑張ってるのを見て、お母さんも頑張ろうって思ったよ!」とか、
言われると嬉しいです。
だから、あなたのしたことは、私にこんな影響を与えてるよって、伝えましょう。
等身大でいること
親は子どもの前で、等身大で、ありのままでいましょう。
「親だから」って強く見せたりしない。
子どもにも、ありのままの姿で、思ったことは素直に言える状態でいてほしいと思いませんか?
親の前で仮面をかぶった状態でいられたら、子どももつらいし、親も悲しいですよね。
そう思うなら、まず自分からそうしましょう。
親が先に失敗談を話したり、子どもの前で格好つけずに、素直なままでいるからこそ、子どももそれでいいんだって思えます。
まとめ
親は子どもの「安全基地」でいましょう!
勉強ができる、スポーツができる、言われたことが指示通りできる、ことよりも、自分の気持ちを伝えられて、何事にも挑戦できる、「私はできるんだ」って思える気持ちの方が、大事ですよね。
その気持ちがあれば、やりたいことはなんだってできますから。


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